2012/03/11

3月11日と3月10日


あの日、から一年。

帰宅できなかった夫、
両脇に娘たちを抱えて、
画面に映し出される映像に身動きができなかった夜。

津波に巻き込まれる恐怖、
凍てつく真っ暗な夜に取り残された人々を思い、締め付けられる胸。

錯綜する情報の正しさが判断できず
とりあえずはと
西に住む親に娘たちを託した日。

毎日あらゆる情報を探し、得て、自分で精査し選択し
様々なことに思いを巡らせる日々。

そうして
先月の娘たちの誕生日祝いの旅行先に選んだのは、
福島。
以前訪れた時と、
客観的に大きな違いは感じなかったけれど
タクシーの運転手さんから聞いた話に、胸を痛め…。




被災した方々に自分ができることは何かと思い、考える毎日。
無力さに落胆しながらも、賛同する団体にささやかな力を向け…。

その団体の「団長」平了さんは言います。
本当に忘れてはいけないのは3月10日。

普通の毎日だったはずの
いちばん感謝すべき日だったその日に、
彼らはこの震災で犠牲になった方々と重なる2万発の花火を打ち上げました。
鎮魂の、会えなくなってしまった愛すべき方へ、それぞれのメッセージとしての
花火を。

震災直後から、「他の人のために」動き続け、
毎週末に、被災した家の片付けに行動し続けた彼等。

こんな素晴らしい人が実在すること、
彼を支える人々の多さに希望を抱きつつ、
さまざまなことを考え、悩む日々が
答えのない問いに挑み続けるように、
続いていきます。

諦めることなく、思い続けていれば、少しずつでも前に進めるはず。

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